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今も残る日本の城

今も残っている城や城址は沢山あります。そんな城を紹介しています。

PDF化技術のない時代、当時の設計図は残っているの?

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PDF化技術のない時代、当時の設計図は残っているの?

お城の見学をするとき、ふと「再建されたとはいえ、実物をどこまで再現できているんだろう?」と思うことはありませんか。
各地域の様々な美しいお城も、何百年も前からずっと残っているわけではなく、焼失や老朽化で幾度も建て替えられていますよね。 現代の技術であれば、建物の設計図や外観をPDF化で簡単にデータ化することができますし、多くの人とも共有しやすくなっています。
PDF化しておけばネット上に保管することもできるので、後世にも設計図を残しやすいですよね。 対して、紙媒体の設計図はどうしても劣化しやすく、PDF化の技術がなかった時代の設計図が今も残っているとは限りません。

実際、日本の多くのお城は設計図が見つかっておらず、完全に想像で天守を復元しているようです。
まあ、素人目ではどのお城も立派に見えますし、どれが想像天守でどれが厳密再現された天守なのかは判断がつきにくいのですが・・・。
設計図がPDF化されていれば、いま私たちが見ている天守閣もまったく違う形をしている可能性があるわけです。 もしタイムスリップしたら設計図をPDF化したい・・!

まぁ、PDF化されたデータが劣化しにくいとはいえ、マイクロフィルムに保存しない限りは、データって10年以内に壊れてしまうのだとか言うので、もしかしたら
PDF化されていたほうがもっと残っていなかったのかもしれません・・・。

USBなどは数年、マイクロフィルムは500年、和紙は1000年というらしいです。

以前にもこのブログで紹介した愛知県大洲城は、古絵図・天守雛形・明治時代に撮られた写真が残っている珍しいお城です。
古絵図というのはお城全体を上から見たときの平面図のようなものです。
そして天守雛形というのは平面図をもとに組み立てたミニチュアのことですね。
それに加えて当時の写真まで残っている大洲城は、かなり厳密に当時の姿を再現されたお城ということになります。 再現度の高さがイコールそのお城の素晴らしさというわけではありませんが、見どころの1つであることは確かです。

PDF化されていれば!と思っていましたが、紙があったからこそ、いまこの時代にお城が再建できたんですね。 皆さんもお城見学の際は、再建元の資料にも注目してみてくださいね。
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